追悼式に参列して献花 植樹して復興を祈る 大学・短大の東北ボランティア
名古屋経営短期大学・名古屋産業大学の学生17名が参加した「東北ボランティア」は、2019年3月9日~12日にかけて宮城県南三陸町、気仙沼市などを訪れ、海の見える森の植樹、追悼式典への参列を通して、災害への意識を新たにしました。
ボランティア隊は9日、バスで三陸町入りし、10日には地元のNPO「三陸復興観光コンシェルジェ」(阿部寛行センター長)が進めている、海岸沿いの「海の見える森」に足を運びました。東北福祉大や企業のボラティアと共同で、苗を植える穴を掘り桜の苗木を植えたほか、後に続くボランティアのために雑木林を整地作業に汗を流し、復興のシンボルとなる森づくりに従事しました。
翌11日には気仙沼市の追悼式典に参列し、津波で被害を受けた遺族の方の声に耳を傾け、祭壇に1人ずつ献花して冥福を祈りました。
ボランティア作業の合間には、いまも災害当時の爪痕が残る南三陸町の地域会館や80人以上の児童や教員が亡くなった石巻市の大川小学校の跡地を訪れ、津波の被害の実態を心に刻みました。
参加した学生は「まず身近な家族などに災害に襲われた時どうするかを伝えたい」「将来先生になったら子供に災害を恐ろしさを的確に伝えるようになりたい」などの感想を述べていました。