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作家の乙武洋匡氏にご講演いただきました

名古屋産業大学・名古屋経営短期大学は令和6年6月11日、著書「五体不満足」で知られる作家の乙武洋匡氏を特別講師としてお招きし、学生約330名が出席する中、本学1号館5階152教室でご講演いただきました。

授業は、名古屋産業大学で開講されている授業科目「現代ビジネス概論」と名古屋経営短期大学で開講されている授業科目「ライフプランニング(菊武基礎)」を同時に行う講義の形式で行われました。乙武氏は、授業の最初で「障がいの有無、それは優劣ではなく個性であり、みんなちがって、みんないい」というメッセージを伝え、そして、「自分で選んだ訳ではないのに、生まれ育った家庭や環境によって人の境遇は異なり、すべての人が平等でない社会になっている。どんな境遇の人でも同じスタートラインに立てるような社会、同じことを同じようにできる、選択肢を持てる社会になってほしい」と強く語りかけました。

そして、授業の中盤で、障がいの有無について、①両手・両足がない、②右腕が1本ない、③左手の小指が1本ない、④腕が4本ある、⑤全盲、⑥黄色がその人だけ緑色に見える、⑦骨折をしていて、3か月間松葉杖の生活、⑧妊婦、⑨女性参政権が認められていない国における女性、⑩同性婚が認められていない国における同性愛者と10の項目を挙げ、「障がいとは何か」を問いかけました。学生たちは自身の考えを述べる中で、人それぞれに異なるものの見方・考え方があり、人によって価値観が違うことを知り、新たな気づきを得ながら、障がいについて理解を深めていました。授業の終盤で、乙武氏は「障がいかどうかを考えることが重要ではなく、不便さ、生きづらさを感じている人がいることを知ってほしい。誰もが生きやすい社会を作っていかなければいけない」と呼び掛けていました。出席した学生は熱心に耳を傾け、真剣な眼差しで講義を受ける姿が見られ、とても充実した時間となりました。

乙武洋匡先生、大変ご多忙の中、ご講演いただきまして誠にありがとうございました。講義の様子は、令和6年6月12日付け中日新聞朝刊なごや東版12面に掲載されました。

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