令和7年度4月学園研修を開催 教職員180人が新たな気持ちで参加
新年度を迎え、最初の学園研修が令和7年4月12日、名古屋産業大学文化センター3階大ホールで開催されました。参加した教職員180人がこの一年に臨む決意をして、新たなスタートを切りました。
はじめに春めいた雰囲気を漂わせて、サプライズで菊華高等学校の箏曲部とダンス部の生徒たちが華やかな演奏と華麗な演舞を披露しました。箏曲部は生徒6人の合奏で、松任谷由美さんの「春よ、来い」と「ルージュの伝言」の2曲を披露し、生徒から「春よ、来い」の曲は、桜が舞う中、菊華高等学校で行われた令和7年度入学式に袴を着て演奏したことが紹介されました。そして、YOASOBIさんの「夜に駆ける」の曲を披露し、2番の途中からは会場全員が手拍手を打ちながらリズム感あふれる演奏を聴き入っていました。続いて、ダンス部の生徒6人が桜カラーの衣装を着て登場し、顧問の見田瑞季教諭が6年前に菊華高等学校のHappy Greenコート(中庭)に咲く桜の木をモチーフに創作した作品「桜色舞うころ」を息を合わせて華麗な演舞を披露すると、会場からは大きな拍手が湧き上がりました。


高木弘恵理事長は、新年度の始まりに寄せて、教職員に挨拶を述べました。新年度の挨拶では、「菊武学園は令和7年度で創立77周年を迎えました。今年度は、名古屋産業大学では通信教育課程がスタートし、菊華高等学校の広域通信制と連携を図りながら通信教育の質の向上を担い、また宮野学園との合併により、豊橋宮野ビジネス高等専修学校が新たに姉妹校として加わり、菊武ビジネス専門学校と連携を図りながら地域に貢献できる人材の育成に努めていきたいと思っています。さらに急速な少子化が進行する中で、各学校において将来社会を見据えた教育が実践できるように特色ある取組を進めていくことが一層大切になってきます。特にAI技術の普及に向けた取組を進めていくことが重要で、AIを教育現場に導入し積極的に活用していただくと同時に、AIにはできないコミュニケーション、喜び、心の豊かさ、思いやりなど、教育の中で豊かな感性と新たなアイデアを発想できる力を培っていただければと思っています。これからも愛情教育と職業教育をしっかり実践していただき、在学生、在校生、在園児にたくさんの愛情を注ぎ、やればできる!きっとできる!と信じて、自信を持って社会で活躍できる力を身につけられるようサポートしていただきたい。そして、南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくないと言われ続けています。在学生、在校生、在園児を守るために、教職員の皆さんは日頃から備えと心構えを持って行動していただけるようお願いします。最後に、創設者からの常に心がけることをモットーに、菊武学園のより一層の充実と発展に尽力いただけることを願っています」と述べました。
そして、令和7年度の方針では、令和7年度に各学校が取り組むべき重点テーマと重要課題を掲げ、事業活動収支の黒字化に向けた新たな方針を打ち出しました。その中で、「愛情教育という理念のもとに学生・生徒・園児を第一に考え、職業教育をとおして、全体課題に掲げる①事業活動収支の黒字化、②姉妹校との連携強化、③地域・企業、海外との連携教育の実践に重点を置いた教育活動を行い、目標達成に向けて組織的に取り組んでいただきたい」と述べました。

続いて、山口淳本部事務局長より、学校法人会計基準における教育研究活動キャッシュ・フローの動向や運用資産と外部負債の関係、事業活動収支差額の状況を通じて、経営悪化の兆候を発見・認識することができる「経営判断指標判定表」に基づいた菊武学園の経営状態と、在籍者数推移計画表に基づいた各部門の収支差額の状況について説明が行われました。財務から見た学園の現状を踏まえた上で、各部門が自立に向けて積極的に取り組むように令和7年度における目標値が示されました。

豊橋宮野ビジネス高等専修学校の校長を兼任されることになった菊武ビジネス専門学校の鈴木悦子校長より、学校全体の概要や教育ビジョン、在校生の様子などが紹介されました。鈴木校長は「菊華高等学校の生徒のように、豊橋宮野ビジネス高等専修学校の生徒たちも教職員の皆様の前で披露することができるようになることを期待して、これからも頑張っていきたいと思っています。ホームページを通じて、本校の教育活動を発信していきますので、ご理解とご支援の程よろしくお願いします」と述べました。

名古屋産業大学の通信教育課程長の赤松章特任教授より、設置の目的、全体像、学びの流れと学習スタイル、通信課程と通学課程を併設する強みとハイブリッド学習、今後の取り組みなど、通信教育課程の概要について説明が行われました。赤松課程長は「通信教育課程では、いつでも、どこでも、何度でも学ぶことができる新しい学びのカタチをつくり上げ、実績のある通学課程のカリキュラムを通じて広く提供し、通学課程と同等のサポート、担任制やゼミを通じて愛情教育を実践していきます」と述べました。

最後に、新たに姉妹校となった豊橋宮野ビジネス高等専修学校の教職員5名をはじめ、名古屋産業大学、名古屋経営短期大学、菊華高等学校、菊武ビジネス専門学校、菊武幼稚園、稲葉保育園の新任教職員21名が紹介され、それぞれ自己紹介を行いました。高木理事長は「新任教職員の皆さんを迎え入れることができ、大変嬉しく思っています。これからの時代を生きる学生・生徒・園児たちの明るい未来を築いていくために、それぞれが責任を持って、日々精進していただきたい。皆さんのこれからの活躍を心から期待しています」と述べました。