大阿闍梨の塩沼亮潤住職が[生と死]を語る 学園創立70周年記念特別講演開催
千日回峰行を達成された慈眼寺(仙台市)住職の大阿闍梨、塩沼亮潤住職を講師としてお招きした「菊武学園創立70周年記念特別講演」が、2019年1月12日、名古屋産業大学文化センター大ホールで開かれました。
塩沼住職は「極限の世界で見つけた人生の歩み方と教育」と題して講演され、学園教職員をはじめ一般市民ら約200名が聴講し、厳しい修行から得た悟りの話に聞き入っていました。
塩沼住職は19歳で奈良県吉野山金峯山寺に出家得度。仏門に入った後、1日48キロの山道を1000日間歩き続ける「千日回峰行」を達成、さらに9日間の断食・断水・不眠・不臥の中、20万編の真言を唱え続ける「四無行」を満行されました。想像絶する修行中は常に死と向かい合い、継続すること、前向きの気持ちでいることの大切さを学んだそうです。
厳し修行から常に周りの人だけでなく、木々や空気など自然にも感謝の気持ちを持って過ごすことが大事だと悟ったそうです。
大阿闍梨と称えられても、それに慢心するのでなく、何かに役立ちたいと無から寺を建立し、世界の子ども達らに修行でこの気持ちを伝えていくためアメリカにも足を運んでいることを、分かりやすい優しい言葉で語りかけられ、聴講者を引き付けていました。
特別講演は、1月学園研修の一環として開催し、冒頭、高木弘恵理事長が「今年は地域貢献に力を入れていきたい」などと今年の目標を述べられました。