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令和4年度9月学園研修を開催 約120人の教職員がウクライナの文化を学ぶ

令和4年9月10日、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じたうえで、9月学園研修が名古屋産業大学文化センター大ホールで開催され、約120名の教職員が参加しました。

最初に、菊華高等学校と菊武ビジネス専門学校の生徒17名で構成する「チームTSUBASA」が、本年8月10日から8月14日にかけて、福島県田村市、宮城県本吉郡南三陸町、気仙沼市小泉地区、石巻市を訪れ、被災地で行ったボランティア活動の様子を報告しました。生徒たちは、大ホールのスクリーンにそれぞれ地域での活動写真を映しながら、現地の語り部ガイドの方から講話を受けた震災当時の様子や復興が進んだ現在の様子などを説明し、今回のボランティア活動を通して学んだ災害そのものや防災について、震災の記憶・教訓を次世代に伝承し、今後起こり得る大規模災害への対応等に活かしていかなければならないことの重要さを強調し伝えていました。参加した教職員は熱心に聞き入り、それぞれの報告が終わると大きな拍手を送っていました。最後に生徒たちは「命の尊さや人との関わりの大切さを学ぶことができて、私にとって大変貴重な経験をさせていただくことができました。このような場を設けていただき、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べていました。

続いて、NPO法人日本ウクライナ文化協会理事のダツェンコ  イーホル氏による「ウクライナの文化について」の特別講演が行われました。ダツェンコ氏から、国家の象徴「国旗」や「国章(三叉槍)」、言語、民族衣装の刺繍「ヴィシヴァンカ」、色の象徴「ピサンカ」やイースターエッグの芸術作品など、ウクライナの文化について講話をいただき、さらにウクライナの代表的な料理である「サーロ」(豚の塩漬け脂身)「パンプーシキ」「ヴァレーネィキ」(甘くゆでた餃子)「ハルシキー」(ウクライナ風の団子)やウクライナの一番有名な料理「ボルシア」、「ホルブツィー」(ウクライナ風ロールキャベツ)「チキンキエフ」(バター入りチキンロール)とドライフルーツの飲み物「ウズヴァール」など、ウクライナの食文化・食習慣について触れられました。昨今の報道で緊迫するウクライナ情勢が伝えられる中、今回の講話を通してウクライナの知られざる歴史や文化を学ぶことができました。講演後、ダツェンコ氏は、ウクライナ避難民の方一人ひとりにインタビューし、ロシアのウクライナへの軍事侵攻の痛ましい状況や当時の生活状況などを悲痛な表情で語る場面もありましたが、「ウクライナから日本への避難民に対する支援にとても感謝しています。残された家族などを想いつつ、これからも避難できないウクライナ人のために支援活動を続けていきたい」と力強く語っていました。

そして、名古屋経営短期大学4号館2階家政調理自習室に会場を移して、NPO法人日本ウクライナ文化協会理事長の川口リュドミラ氏による「ウクライナ料理教室」が行われました。料理教室には約40名の教職員が参加し、川口理事長や避難民の方から料理方法を教わりながら、ウクライナの代表料理である「ボルシチ」「ワレニキ」「パンプーシキ」の3品を作りました。慣れない手付きで、料理に奮闘する男性の姿も見られ、笑顔が飛び交う中で、なんとかすべての料理を完成させることができました。食文化の違いを感じながら、完成した料理をおいしくいただいた後、川口理事長や避難民の方と一緒に、笑顔で記念写真を撮影して料理教室を無事終えました。今回の講演や料理教室で、ウクライナの文化や料理のことを深く学ぶことができました。川口理事長や避難民の方の皆様、ありがとうございました。

今回のウクライナ料理教室、特別講演の様子が、9月12日(月)に放送されましたCBCテレビの報道・情報番組「チャント!」(午後3時49分から午後7時まで放送)の東海地方(愛知・三重・岐阜)のニュースの中で紹介されました。

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