教室 学生ホールに数か月ぶり賑わい マスク、消毒、換気で感染に打ち勝つ 菊武学園の7つすべての姉妹校・園が通常授業を再開 夏休みに集中講義
コロナウイルス感染症のまん延で遠隔授業を続けていた名古屋産業大学、名古屋経営短期大学が、7月6日に通常授業を再開しました。これで菊武学園の7姉妹校・園のすべてで いつもの学校風景が戻ってきました。7姉妹校・園の学生、生徒、園児、教職員にコロナ感染者は出ませんでした(7月10日現在)。
この間、初めての長期休校や遠隔授業、大学・短大生への生活支援金の給付など、教職員の工夫努力で乗り切ってきました。今後も油断することなく学園全体で、感染防止に細心の注意を払って、学びと楽しい学校生活を継続させていきたいと、全員で誓い合っています。
【名古屋産業大学・名古屋経営短期大学】
名古屋産業大学と名古屋経営短期大学は7月6日から、通常授業が再開されました。3月、4月の休講に続き、5月18日からは、インターネットなどを利用した遠隔授業に切り替えていたため、学生たちは5か月ぶりに顔を合わせたました。同じゼミの学生らは「やっと会えたね」「元気にしていた」などと再会を喜び、久しぶりに先生と直接ふれ合う授業に、顔を輝かせていました。
教員、学生はマスクを着用し、各教室前に置かれた消毒液で感染に気を遣い、できるだけ3密を避けるため座席の空間を取るなどコロナの影響があちこちに残っていました。夏休みを短縮して補講日や集中講義を組み込み、休校の遅れをカバーします
【菊華高等学校】
菊華高校は6月15日から通常授業に戻りました。緊急事態宣言で4月6日から5月25日まで休校。その後、ラッシュ時の密を避け「朝登校」と「昼登校」の分散授業や、9時始まりの40分授業という変則の短縮授業を採用してコロナ対策を継続しました。
通常授業を再開しても教員はマスクをつけ、フェイスシールド着用した教員もいます。職員室の各机は透明のアクリル版で仕切り、授業終了後はすべての教室、トイレ、パソコン教室などを、噴霧消毒や消毒液によるふき掃除で乗り切っています。
休校の影響で、授業は7月後半や8月後半に追加授業を実施し、夏休みは8月1日から20日までに短縮されました。保護者会は延期され、就職説明会や試験などは1か月遅れとなりました。
【菊武ビジネス専門学校】
菊武ビジネス専門学校は名古屋市のウイルあいちでの入学式の後、休校に入り、5月25日から1週間、半日授業で再開に踏み切り、6月1日から普通授業となりました。再開にあたっては、毎朝、生徒の検温を実施し、熱のあるものは早退させました。幸い、コロナ感染者は出てなく、教員らは一安心しました。
手すりやトイレなどの消毒を毎日実施するほか、体育の時間では卓球ダブルスをやめてシングルの試合だけとし、体操などの種目も密接しやすいことから取り止めています。
【名古屋ウエディング&フラワービューティ学院】
名古屋ウエディング&フラワービューティ学院(NWFB)は、5月末までの長期休校に入りましたが、6月1日から12日まで、遠隔授業(オンライン)で新学期をスタートさせました。本物の実習授業が持ち味のNWFBだけに、教員からは対面授業を望む声も寄せられました。
6月15日から、通常の対面授業に戻りましたが、学生にはマスクと手洗い、教室の換気をきちんと実施するなどの感染防止を徹底。エステ、ネールなど顔と顔を近づけて実施する2人1組の授業も、1人のセルフ授業に切り替えて密を避けています。
【菊武幼稚園・稲葉保育園】
菊武幼稚園は4月9日から5月31日まで、幼稚園連盟の要請もあって休園になりました。年少児など年齢別や登園コース別に計3日間ほど登園日を設けたほか、国の要請に応え、働くお母さんのために特別預かり保育も実施し、医療関係者らの子弟ら数人が通っていました。6月4日から、児童たちはマスクや手洗いをして登園、15日からは体育、英語、造形など課外活動も展開しました。休園をカバーするため夏休みも8月1日から23日に短縮されました。
稲葉保育園では、尾張旭市の要請もあって3月1日から希望保育に切り替え、4月1日からは登園自粛となりました。医療関係者など働き続ける保護者の願いに応えるためにも、この間も希望保育を実施し、毎日20~30名の児童を預かりました。6月1日から、通常保育に戻りましたが、園全体の行事は取り止めシャワーや着替えも時間差もつけるコロナ対策を取り入れています。